『病があるから素敵な人生』
下田 憲
「薬よりも言葉で治す医師がいる」
日本医師会・赤ひげ大賞受賞の名医の「祈り」。
「感謝」、これが全ての難題を解く鍵。
北海道・富良野の片隅に、病気だけでなく、患者の心も治す医者がいる。
2014年、日本医師会が名医におくる「赤ひげ大賞」が授与されるまで、
下田さんは全くの無名だった。
「山医者として埋もれて生きようと思っていた」
そんな下田さんの治療方針は、
薬よりも言葉で治す。体だけでなく、心も治す。
下田さんの営む「けん三のことば館クリニック」には、
下田さん直筆の書がいたるところに掲げられている。
この本はその作品集だ。
下田さんの書はひと言でいえば「祈り」だ。
人々が、今自分が持っているもの、置かれている環境に
いかに「感謝」できるか。その「祈り」である。
漆黒の闇を知るからこそ、一筋の光の本当の価値やありがたさが分かる。
今、自分の置かれている環境に、感謝を見出せない者は、
どれだけ物的に満たされても、幸福にはなれない。
「心」を癒すことで、病める人から、
さらにはこの社会から病をなくしていこうとする
「祈り」に満ちたこの本は、読めば読むほど、
心がほどけていくような、不思議なあたたかさに包まれていく。
今、苦しみの中にある人へ。
あなたのその苦しみが感謝に変わったとき、
あなたのその経験は、
同じく苦しみの中にある人を照らす「灯り」となります。
この本は、とっておきの本です。
だからこそこの本をあなたに捧げます。
本の状態 ★★★☆☆ 3.0点
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